里見八犬伝
当時の盛況ぶりについては、「五百頭もの牛が集まり、
毎年春の気候のよい晴天の日に三日間連続して開催された」と記されている。
「観る者(中略)食を忘れ、愕然として肝を落とし、日の傾くを覚えずして、
奇なり妙なりと称える声は、かのこがらしに鳴る海の如く、又遠山の雷を聞くに似たり、
実に是、北国中の無比名物、宇内の一大奇観なり」
「~たちまち角を突き合わして、押しつ押されつ挑みあう。汗は流れて四足を伝い、
蹄は踏みとどめて大地に滅し、血走るまなこは燃えるかと怪しみ、鍛えなす首骨は、
折るるかと思うばかりに組合しては、振りほどき、また組合して~」
これは闘牛について書かれたほんの一部。
全体はかなりの長文で闘いの様子が手に取るように描かれている。
闘牛を見物した滝沢馬琴がいかに驚嘆し興奮したかが伝わってくる。
ちなみに滝沢馬琴に「闘牛」の凄さを伝えたのは「北越雪譜」の著者、鈴木牧之である。
(注・読みやすいように漢字をひらがなにするなど一部変えてあります。)
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